ネコの耳に念仏

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ガンバらない技術ブログを目指します

変換キーにIME有効化を、無変換キーにIME無効化を、それぞれ割り当てる方法

キーボードで日本語入力モードと英字入力モードの切り替えは通常「半角/全角」キーで行います。

ところが、この「半角/全角」キーを使った「オン/オフ」方式では、現在が日本語入力モードなのか英字入力モードなのか分からないので、「半角/全角」キーを何回も押下してモード切り替えするというちょっとした手間がかかることがありますよね。

そこで、日本語入力モードに変更=「IME有効化」と英字入力モードに変更=「IME無効化」をそれぞれ別のキーに割り当てをして、明示的に入力モードを変更できるように設定してみようと思います。

具体的には今回は、普段ほとんど使わないキー TOP3 にランクインする「変換」「無変換」キーをリサイクルして、「変換」キーに「IME有効化」を、「無変換」キーに「IME無効化」を割り当てる方法を説明します。

変換キー/無変換キーにIME有効化/無効化を割り当てる方法

この記事では、Windows 標準の IMEMicrosoft IME」での設定方法と、私がよく使っている Google が提供する「Google 日本語入力」での設定方法を、それぞれ説明します。

Microsoft IME の場合

まずは、「Microsoft IME」での設定方法を説明します。

下記の手順で設定をします。

  • タスクバーの Microsoft IME のアイコン(「あ」または「A」マーク)を右クリックして、メニューから「設定」をクリックする
  • 設定画面が表示されたら、「キーとタッチのカスタマイズ」をクリックする
  • 「キーの割り当て」の設定を「オン」に変更し、続くキー設定を下記のように変更する
設定名 設定(変更前) 設定(変更後)
無変換キー ひらがな/カタカナ IME-オフ
変換キー 再変換 IME-オン

これで設定完了です。

Google 日本語入力の場合

続いて、「Google 日本語入力」での設定方法を説明します。

下記の手順で設定をします。

  • タスクバーの Google 日本語入力のアイコン(「あ」または「A」マーク)を右クリックして、メニューから「プロパティ」をクリックする
  • プロパティ画面が表示されたら、「一般」タブの「キー設定の選択」欄の「編集」ボタンをクリックする
  • キー設定画面が表示されたら、入力キー「Henkan」と「Muhenkan」の設定を探して、下記のように変更する
モード 入力キー コマンド(変更前) コマンド(変更後)
変換前入力中 Henkan 変換 IME を有効化
変換中 Henkan 次の候補を選択 IME を有効化
直接入力 Henkan 再変換 IME を有効化
入力文字なし Henkan 再変換 IME を有効化
変換前入力中 Muhenkan ひらがなカタカナを切替 IME を無効化
変換中 Muhenkan ひらがなカタカナを切替 IME を無効化
入力文字なし Muhenkan 次のかな文字種に入力切替 IME を無効化

これで設定完了です。

画像ファイルからかんたんにテキストを抽出する方法

スクリーンショットなど画像ファイルに含まれるテキストを、特殊なアプリなどを使わずにテキスト抽出する方法を説明する。

画像からテキストを抽出する方法

たとえば、下記のような画像ファイルがあるとする。

ここからテキストを抽出する。

Google 画像検索を利用してテキスト抽出する

下記のリンクから、Google 画像検索を開く。

>> Google 画像検索はこちら

ページを開いたら、画像ファイルをドラッグアンドドロップするなどして、画像検索を実行する。

検索結果画面が表示されたら、検索した画像の下に表示された「テキスト」ボタンをクリックする。

テキストモードになったら、右側の「テキストをすべて選択」ボタンをクリックするか、画像の任意のテキスト部だけをドラッグして選択します。

すると、画面右側の上部に「テキストをコピー」ボタンが表示されるので、これをクリックしてコピーすればテキスト抽出完了です。

以上

Obsidianのテンプレート機能を使う

Obsidian のテンプレート機能の使い方を解説します。

できること

まずはじめに、テンプレート機能を使ってできることのイメージをかんたんに箇条書きにします。

  • テンプレート化できるのは本文部分
  • 複数のテンプレートを用意して使い分けることができる
  • ノートを作成したあとに、テンプレートを挿入する(テンプレートからいきなり新規ノートを作るわけではない)
    • ノートの途中にテンプレートを挿入できる
    • 同じテンプレートや異なるテンプレートも、同じノートに複数回挿入できる
  • 下記の埋め込みフォーマットが利用できる
    • {{title}}:ファイル名を挿入できる。テンプレート適用前にあらかじめ適切なファイル名をつけておく必要がある
    • {{date}}:任意のフォーマットで年月日を挿入できる
    • {{time}}:任意のフォーマットで時分秒を挿入できる
  • 日本語表示の場合、コマンドパレットでは「template」でコマンド認識されず、日本語カタカナで「テンプレート」と打たないとコマンド認識されない

事前準備

テンプレート機能の有効化

デフォルトではテンプレート機能は無効化されているので、まずはこれを有効化する。

Obsidian ウィンドウ左下の「⚙」(歯車)マークをクリックして設定画面を開き、「コアプラグイン」→「テンプレート」を ON にする。

テンプレートファイル格納用フォルダの指定

あらかじめ、テンプレートファイルを格納しておくためのフォルダを Vault 内に作成しておきます。

フォルダ名は任意の名前で問題ないですが、分かりやすく「templates」などで良いでしょう。

Obsidian ウィンドウ左下の「⚙」(歯車)マークをクリックして設定画面を開き、「コアプラグイン」のところに表示された「テンプレート」をクリックして、テンプレート機能の設定画面を開きます。

「テンプレートフォルダの場所」欄に、先ほど作成したテンプレートファイル格納用フォルダのフォルダ名を指定します。

テンプレートの挿入方法

テンプレートの挿入方法は、3つあります。

  • サイドバーのアイコンから挿入する
  • コマンドパレットから挿入する
  • テンプレート挿入コマンドを Hotkey に割り当て(Setting であらかじめ設定が必要)

サイドバーのアイコンから挿入

サイドバーに2つの四角形が重なったような「テンプレートを挿入」ボタンがありますので、これをクリックしてカーソルの位置にテンプレートを挿入します。

コマンドパレットから挿入

Windows の場合は [Ctrl] + [P]、Mac の場合は [command] + [P]で、コマンドパレットを開きます。

コマンドパレットに「テンプレート」と入力し、「テンプレート: テンプレートを挿入」を選択して、挿入するテンプレートを選択します。

参考サイト

以上

【OpenTelemetry】service.name属性の変更方法【.NET】

.NET アプリで OpenTelemetry を利用してカスタムメトリックを収集している場合にservice.name属性を変更する方法を説明する。

なおここでは、OpenTelemetry のヒストグラム形式でカスタムメトリックを収集しているものとして説明する。

service.name 属性の変更方法

とくに何の設定もしていない場合、service.nameの値はデフォルトでunknown_service:{アセンブリ名}になる。

余談だが、後述の方法でservice.nameを変更すると、別の属性entity.nameも連動して変更される。

service.name属性の値を変更するには、下記の方法がある。

  1. 環境変数に「OTEL_SERVICE_NAME」を追加
  2. ソースコードHistogram<T>.Record()の引数に属性名としてservice.nameを指定して任意の値を渡す
  3. ソースコードアセンブリ名を変更 (優先度が高い順)

参考

【PowerShell】アプリケーションを引数付きで Windows サービスに登録する方法【Batch】

アプリケーションを Windows サービスに登録するときに「コンフィグファイルを食わせて登録したいんだけどな~」などなど、引数を付けて登録したい場合があると思います。

そこで今回は、PowerShell コマンドを利用して、任意のアプリケーションを引数付きで Windows サービスに登録する方法を説明します。

アプリケーションを引数付きで Windows サービスに登録する方法

最初に答えを書いてしまうと、PowerShell で次のようなコマンドを実行すれば、アプリケーションを引数付きで Windwos サービスに登録できます。

sc create {任意のサービス名} binPath= "C:\workspace\YourApp.exe {引数1} {引数2} ... {引数N}"

また、すでに登録済みの Windows サービスに引数を追加したい場合は、下記のようなコマンドでOKです。

sc config {任意のサービス名} binPath= "C:\workspace\YourApp.exe {引数1} {引数2} ... {引数N}"

たとえば、任意のフォルダにあるMyApp.exeというアプリケーションに--configオプションでコンフィグファイルを食わせながら「MyAppService」という名前で Windows サービスへ登録するとします。

PowerShellMyApp.exeが格納されているフォルダに移動済みと仮定して、カレントフォルダを表す%~dp0を使用してみます。

また、Windows サービスのスタートアップの種類を「自動」にするため、start=autoを指定します。

この場合、コマンドは下記のようになります。

sc create MyAppService binPath= "%~dp0\MyApp.exe --config %~dp0\myapp.config" start= auto

【余談】登録済みの Windows サービスを削除する方法

ちなみに、登録済みの Windows サービスを削除したい場合は、下記のようなコマンドを叩きます。

sc delete {サービス名}

以上

【感想】『名医が教える飲酒の科学』葉石かおり|一生健康で飲むための必修講義

『名医が教える飲酒の科学』(葉石かおり, 2022, 日経BP)読了しました。

本の内容

本書は、様々な医学のスペシャリストや研究者たちにインタビューを行い、最新の研究結果から"お酒の人体への影響"を分かりやすく解説した本。

意外と知らない飲酒リスクや間違った常識、リスクを下げる飲み方等いろいろ解説していて、酒飲みでもすぐ実践できる飲酒ノウハウも散りばめられてます。

"より良い飲酒ライフ"を長く送るために、お酒の正しい知識を身につけリスクを知るのは大切です。

お酒好きの人にはもちろんのこと、健康にちょっと不安が出てきた人や下戸だけどお酒についてもっと知りたいという方にオススメの一冊です。

今回はそんな本書の中から、個人的に興味深かったテーマをいくつかピックアップしてかんたんに紹介していきます。

二日酔いのメカニズムは分かっていない

酒飲みには親しみ深い(?)「二日酔い」、実はその原因・メカニズムはよく分かってないそう。

最新の研究では、二日酔い助長要因としては次のような候補が考えられてると言います。

未成年者の飲酒・高齢者の飲酒

未成年の飲酒は法律で禁止されていますが、そもそもなんで未成年の飲酒はダメなのでしょうか?

実は、未成年の飲酒は成人よりも脳萎縮の影響が大きい、つまり、飲酒によって脳が縮みやすいそうです。

さらに、飲酒開始年齢が低いほど、早くアルコール依存症になる傾向もあるそう。

また一方、"年を取ると酒に弱くなる"のは事実で、原因は「肝機能の低下」と「体内水分量の低下」によって、アルコールの分解速度低下と血中アルコール濃度が上昇しやすくなるというメカニズムがあります。

レモンサワーは胃酸逆流を引き起こしやすい

アルコールは、胃の入り口「噴門」の筋肉を弛緩させる効果があるため、「胃酸逆流」を引き起こしやすくなると考えられています。

さらに

  • 炭酸
  • 柑橘類や酸っぱい果物

は胃酸逆流の原因になるため、お酒の中でもとくに「レモンサワー」は好ましくないという。

飲酒習慣で風邪をひきにくくなる

飲酒習慣は、ヒトの免疫機能を低下させ、ワクチンの抗体価を上げにくくすると言われています。

一方で、なぜか「飲酒頻度が高いほど風邪をひきにくくなる」という研究結果が複数あるそう。

ぼくもかなりの頻度で飲酒していますが、たしかに数年に1度くらいでしか風邪は引かないので、この研究結果にはなんとなく納得できます。

とはいえ、だからって「風邪予防だ」といってお酒をたくさん飲むのはやめましょうね!

ダイエットに向いたおつまみ

本書で紹介されていた「ダイエットに向いたおつまみ」は、次の5つになります。

  • 生キャベツ
  • 酢の物
  • きのこ料理
  • 枝豆
  • 甘栗

ぼくも早速これを参考にして、生キャベツ・枝豆・甘栗などをおつまみに取り入れてみています。

とくに生キャベツは個人的に気に入っていて、安くて大量に手に入るというのも大きいですが、

  • ボリボリとよく噛んで食べるので満足度が高い
  • はじめて1週間ほどで早くも1キロくらい痩せた
  • 食物繊維が豊富なおかげかお通じが良くなった

などなどの効果を実感しています。

「お酒はやめたくないけど近ごろ体重が気になる……」という方はぜひ参考にしてみてください。

以上

【感想】『2040年の未来予測』成毛眞|知っている人だけが悲劇を避けられる

『2040年の未来予想』(成毛眞, 2021, 日経BP)読了しました。

著者

著者は、成毛 眞(なるけ まこと)さん。

1955年北海道生まれ。

元・日本マイクロソフト代表取締役社長。

現在は、書評サイト「HONZ」代表も務める。

本の感想

大まかに、「テクノロジー」「経済」「衣食住」「環境問題」の4つの切り口から、すでに生まれてる技術や起こってること、データなど"事実ベース"で今後の、特に日本の未来予測をする。

正直、日本については暗い予測が多いです。 だが、未来を"知っている"ことで"選択すること"はできると思う。

唯一明るい未来予測がされてるのは、「テクノロジー」に関する分野だけですね。 とくに、5G/6Gの大容量低遅延通信をインフラとする"あらゆるものがコンピュータ化する社会"でぼくたちの生活がどれほど変わってしまうのかということは、想像するだけでワクワクしてきます。

経済・働き方の未来は、本当に暗い。

トヨタ社長や経団連会長はすでに「終身雇用の維持は難しい」と発言してますし、業務外注化=非正規雇用はますます進むし、年金は減り退職金もなくなる。「いい大学を出ていい会社へ入る」で豊かになれる時代はとうに終わってるので、各個人がちゃんとキャリアプランを考え、自己責任で稼ぐ力を身につけていかなければならない時代です。

また、過去30年でほぼ経済成長しておらずすでに「貧しい国」になってしまっている日本ですが、今後も経済成長はしないだろうという見方が強いという。

その上、経済に重大なダメージを与えるであろう災害リスクも高いです。

パンデミックや自然災害はさすがに人類でコントロールできるものではないので、私たちひとりひとりがちゃんとリスクを考え、備えるか"覚悟しておく"ことくらいしかできることはなさそうです。

以上