ネコの耳に念仏

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【感想】『2040年の未来予測』成毛眞|知っている人だけが悲劇を避けられる

『2040年の未来予想』(成毛眞, 2021, 日経BP)読了しました。

著者

著者は、成毛 眞(なるけ まこと)さん。

1955年北海道生まれ。

元・日本マイクロソフト代表取締役社長。

現在は、書評サイト「HONZ」代表も務める。

本の感想

大まかに、「テクノロジー」「経済」「衣食住」「環境問題」の4つの切り口から、すでに生まれてる技術や起こってること、データなど"事実ベース"で今後の、特に日本の未来予測をする。

正直、日本については暗い予測が多いです。 だが、未来を"知っている"ことで"選択すること"はできると思う。

唯一明るい未来予測がされてるのは、「テクノロジー」に関する分野だけですね。 とくに、5G/6Gの大容量低遅延通信をインフラとする"あらゆるものがコンピュータ化する社会"でぼくたちの生活がどれほど変わってしまうのかということは、想像するだけでワクワクしてきます。

経済・働き方の未来は、本当に暗い。

トヨタ社長や経団連会長はすでに「終身雇用の維持は難しい」と発言してますし、業務外注化=非正規雇用はますます進むし、年金は減り退職金もなくなる。「いい大学を出ていい会社へ入る」で豊かになれる時代はとうに終わってるので、各個人がちゃんとキャリアプランを考え、自己責任で稼ぐ力を身につけていかなければならない時代です。

また、過去30年でほぼ経済成長しておらずすでに「貧しい国」になってしまっている日本ですが、今後も経済成長はしないだろうという見方が強いという。

その上、経済に重大なダメージを与えるであろう災害リスクも高いです。

パンデミックや自然災害はさすがに人類でコントロールできるものではないので、私たちひとりひとりがちゃんとリスクを考え、備えるか"覚悟しておく"ことくらいしかできることはなさそうです。

以上